• TOP
  • >
  • 鹿島槍ヶ岳から針ノ木岳
  • >
  • 鹿島槍ヶ岳から針ノ木岳<ぶらり山旅>

鹿島槍ヶ岳から針ノ木岳。

■扇沢中心に静かな稜線を歩く
●歩行時間9時間10分
●標高差1,330(冷池山荘-種池山荘ー岩小屋沢岳ー新越乗越ー鳴沢岳ー赤沢岳ースバリ岳ー針ノ木岳ー針ノ木峠)
 針ノ木雪渓は白馬大雪渓、剱沢雪渓とともに日本三大雪渓のひとつとして知られており、針ノ木峠は黒部川上流への道として古くから歩かれていた。扇沢を中心にぐるりと囲むようなこのコースは静かな稜線歩きが楽しめる。森林限界を少し越えた標高の稜線なので、稜線近くまでダケカンバなどの潅木が迫り風景に変化をあたえている。秋の紅葉の頃は特に素晴らしい。

冷池山荘

 五竜岳から鹿島槍ヶ岳を縦走してこの冷池山荘に宿泊。冷池山荘から針ノ木峠までも9時間余りの行程となるために早朝の出発としたい。

種池山荘

 種池山荘前にはベンチが置かれ立山連峰の姿が印象に残る。 種池山荘から西の棒小屋乗越に向かう。このあたりはお花畑が見られる。岩小屋沢岳までは右に立山連峰・剱岳の素晴らしい眺めが対面に見られて疲れを忘れる。 
立山連峰
 

西の棒小屋乗越から剣岳

 岩小屋沢岳ピークから新越乗越に下ったところに新越山荘である。こじんまりして改築された山荘である。

手前が鳴沢岳から針ノ木に

 朝から曇り空で雨がいつ降り出してもおかしくない天気。風が強くガスが出て稜線歩きには注意を要する。新越山荘から鳴沢岳には、岩稜の登りで山頂は狭い。鳴沢岳から赤沢岳は吊尾根のような稜線の道でアルペンルートのトンネルが通っているのはこのあたり。強風とガスで慎重に通過する。

スバリ岳方面

 赤沢岳山頂からは、黒四ダムが眼下に見下ろせる。赤沢岳から登り下りの続く稜線で左側(扇沢方面)は鋭く切れ落ちたような崖になっている。岩場の下降時の落石には注意が必要(梯子や鎖はない)。

 見下ろすと黒部湖

 前方のスバリ岳から針ノ木岳方面は、緑に覆われた稜線とは一変して、荒々しい岩肌に支配された光景に変化する。
 
スバリ岳
 
 
 

針ノ木岳山頂

 平坦な針ノ木岳山頂からは北アルプスの山々が一望できる。山頂から針ノ木乗越まで扇沢側の赤茶けたガレ場を通り下り降りると針ノ木小屋に着く。
針ノ木峠から鹿島槍ヶ岳

針ノ木雪渓の始まり

 針ノ木小屋からは、槍ヶ岳や鹿島槍が眺められる。雪渓下の沢の増水を気にしながら出発。針ノ木峠から雪渓まで急降下でスイッチバックしながら下る。

雪渓(ノド)

 雪渓の始まりでアイゼンを装着。傾斜のきつい所もあり注意が必要。雪渓はノドに向かって扇状になっている。所々クレバスがあり確認しながらクレバスを横断。ノドのあたりを過ぎて雪渓が終わり沢の右側に取り付く。増水のためペイントにこだわらず浅瀬を探して左岸に渡る。その後、扇沢までの沢は水量もなく安全に渡ることができる。
針ノ木岳を振り返る
   大沢小屋             鳴沢・赤沢からの湧き水
堂々と聳える針ノ木岳

 
 
■マップ

 

冷池山荘ー(1h30)→爺ヶ岳ー(0h40)→種池山荘ー(1h50)→岩小屋沢岳ー(0h40)→新越山荘ー(1h00)→鳴沢岳ー(1h00)→赤沢岳ー(1h30)→スバリ岳ー(1h00)→針ノ木岳ー(0h30)→針ノ木峠小屋

 
 
 

ページの先頭へ