阿木城は明知鉄道阿木駅の東北東にある、通称『城ヶ峰』と呼ばれる標高532m、比高約60mの山上一帯に築かれている。現在は市の史跡に指定されている。
■阿木城跡
東濃地方での覇権をめぐり織田・武田の攻防が繰り広げられており、阿木城の近隣の岩村城は幾度となく勢力が入れ替わっている。その中で阿木城も十分な役割を果たしていたとされている。城の遺構はほぼ良好に遺されている。城主について、記述誌について戸田甚左衛門、あるいは大藤権允、堀田某が挙げられているが、その歴史についても明らかではない。
阿木城跡を探訪ご、阿木川沿いの天狗森山・橋ヶ谷山に登る。
探訪日2020/01/30
南ルート登城口
南と東ルートがあるが南ルート登城口には駐車場も整備されているので南から登城する。登城路は案内板も設置されて、よく整備されている。
登城路
整備された登城路
虎口
登城口からしばらく登ると左右が小高くなって虎口(城館出入口)がある。敵を挟み撃ちにできるつくりとなっている。
堅堀
曲輪
曲輪と樫堀
虎口を過ぎて、南西側に伸びている尾根にはいくっかの曲輪が設けられており、その間を縫って道が通っている。この曲輪群の中に西側に伸びる竪堀Jがあり道の幅を狭めている。
帯曲輪
主郭の虎口へ
大手口
主郭の西側には帯曲輪が、東側には帯曲輪が付き、帯曲輪には尾根が西へ延びる箇所に土塁がある。南側の虎口、大手門跡を過ぎると広い主郭に着く。
主郭(阿木城跡)
帯曲輪
広い台地の主郭で南北に虎口がある
主郭から東尾根に向かう
(東ルート)山の尾根を断ち切って設けられた堀切
(東ルート)斜面が急な堅土塁
東尾根登城口
東尾根林道の登城口には案内板がある。ここから50mほど登ると深い堀切がある。堀切の北側は急な堅堀となっている。ここの堀切は急で滑りやすいのでやや南側に回り込む。
東尾根の鞍部が堀切
堀切の先には堅堀となっている
東尾根の南東の堀切に向かう
急な堀切が帯になっている
複数の土塁を登る
堀切
東尾根の堀切から土塁を越えて南虎口に向かうと外回りが急傾斜の切岸になる。
切岸
二の曲輪
切岸
南虎口に向かうところが切岸となっている。
大手口に向かう
南大手口
アクセス
DATA
天狗森山(1338m)・橋ヶ谷山(1421m)
三等三角点・橋ヶ谷山(点名・前沢)
所在地・中津川市阿木
■登山日 2020/01/30
三等三角点・橋ヶ谷山(点名・前沢)
所在地・中津川市阿木
■登山日 2020/01/30
風神神社
ゲートから林道を阿木川に沿って遡る。要所に道標があり槇平・狸沢方面に向かう。
林道ゲート
阿木川とロクロ沢の分岐
林道
ロクロ沢の橋を渡ってから阿木川に沿って阿木恵那林道を2㎞ほど票差200mほど登っていくと開けた槇平の営林署小屋に着く。
阿木川に沿って行く
石仏が・・
槇平の営林署小屋
営林署小屋で林道が分岐となり天狗森山には狸沢へ向かう林道を行く。両側はヒノキの植林地で、明るい雰囲気である。登山口は林道が大きく右に(東へ)曲がるとすぐに道標がある。ここで北に狸沢に下りて広い河原を渡る。
狸沢へ向う
天狗森山登山口
湿地地帯
狸沢に下りて広い河原を渡る。河原は、丸木の橋を渡ったり、飛び石で渡渉したりして行く。狸沢を渡り、北から流れ下っている支流の右岸に付けられた踏み跡に入る。沢の水は花こう岩の砂地にきれいに流れている。
広い湿地帯
川底が見える綺麗な沢
支沢から山腹に
さらに支沢に入っていけば、左の山腹に取り着き刈り払いされた手入れの良い道となる。しばらくで天狗森山と橋ケ谷山とをつなぐ稜線のコルに立つ。コルからは南西に天狗森山への稜線をたどる。
天狗森と橋ヶ谷の稜線コル
ササと灌木の中を登る
無線中継所の反射板
高台が山頂
天狗森山山頂
コルからは南西に天狗森山への稜線をたどる。稜線の左手は植林の針葉樹、右手は広葉樹の雑木林。やがて少しの急登を頑張ると、NTTの無線中継所の反射板の立つ。そして山頂へ着く。北から西への展望が開け、笠置山、阿寺山系、御岳山の展望が得られる。
崩壊地のヤセ尾根
橋ヶ谷山にはコルヘ戻り、稜線を北東に行く。コルからしばらくの左側は、崩壊の山肌の稜線。やや急な斜面を登り道は、稜線が境界になって見出標もある。右からの支尾根と合流すところで大きく左(北へ)へ曲がり傾斜を登るとクマ笹の生茂ったところに出る。
大きく左に曲がる地点
クマ笹の笹漕ぎが
山頂に向かう
クマ笹の生茂った笹漕ぎをして登り上がると三等三角点のある山頂に着く。
ササに覆われている
橋ヶ谷山山頂
東側に望む焼山
コースとタイム
ゲート前→(0:45)→営林署小屋→(0:20)→登山口→(0:20)→コル分岐→(0:20)→天狗森山→(1:10)→橋ヶ谷山