歴史と登山が楽しめる山!!

 伊吹山南麓一帯に展開する京極氏の本城・上平寺城跡。京極高清が山麓に館を構えたときに、戦に備えた「詰の城」として整備されたのが上平寺城です。上平寺城跡を探訪して、歴史と自然の道をさらに登り弥高山(838.7m)に登る。ここは伊吹山の南尾根で五合目となる位置です。

 

歴史と登山が楽しめる山!!

 伊吹山南麓一帯に展開する京極氏の本城・上平寺城跡。京極高清が山麓に館を構えたときに、戦に備えた「詰の城」として整備されたのが上平寺城です。上平寺城跡を探訪して、歴史と自然の道をさらに登り弥高山(838.7m)に登る。ここは伊吹山の南尾根で五合目となる位置です。

伊吹神社登山口

 伊吹神社より西側に整備された駐車場がある。伊吹神社参道が登山口となる。ここを過ぎると薬師堂がある。伊吹神社境内一帯が上平寺館跡(京極氏館跡)となっている。

整備された駐車場

薬師堂

禅正屋敷跡

 伊吹神社境内地一帯が京極氏館で、薬師堂の上段は弾正屋敷があり、その向かいに隠岐屋敷がある。いずれも京極氏の一族の屋敷跡と推定される。

蔵屋敷跡

隠岐氏屋敷跡

京極氏庭園跡

 やがて参道右側に京極氏庭園跡(国指定史跡)がある。京極高清が居館を整備されたとされている。背後の河戸谷を背景にして庭園を愛でながら、宴や武家の儀式がおこなわれた場所。戦国時代の武家庭園として貴重な遺跡。

京極氏庭園跡

広い庭園

伊吹神社鳥居

 京極氏館庭園跡上段の伊吹神社の脇には京極氏一族の墓所がある。ここに墓の五輪塔で上平寺城絵巻にも御廟所の記載があり、もともと京極高清の墓石があったとされる

伊吹神社

京極氏一族の墓

上平寺城への登山道

 伊吹神社鳥居の手前を左に入ると登城道で山城を目指す。涸れた沢を渡って等高線の狭い尾根に向かう。標高405mまで登ると尾根に上がる。

涸れ沢

歴史と自然の道

尾根に向かう道

 七曲と呼ばれる急な山道を登る。さらに進むと山道はこの竪堀を分断して、すぐに上平寺城最大の曲輪に取り付く。この曲輪先端部に展開する11本の 放射状の竪堀群によって、敵の攻撃は分断される。

畝状堅堀

堅堀群

三の丸への虎口

 三の丸をすぎると樫堀があり、土橋を渡って両側を土塁で遮断された空間に入りこむ。さらに正面に土塁が築かれている。

三の丸跡

土橋を渡る

二の丸

 両側の土塁で囲まれた狭い空間を過ぎると二の丸の虎口となる。二の丸には、敵から守るための枡形遺構がみられる。ここを過ぎると主郭になる。

二の丸の虎口

主郭直下

両側の土塁で囲まれる

 二の丸から厚くて高い土塁に守られた曲輪が連続し、最高所の主郭との間には東西に長大な竪堀が設けられている。主郭へは帯郭から登る。主郭からの眺望は、冠雪の伊吹山が望め、西に隣接する尾根上には弥高寺の広大な坊跡群が展望できる。

最高所の主郭へ

主郭

 上平寺城跡は、伊吹山(1377m)から南へ伸びる刈安尾と呼ばれる尾根の先端に築かれ絶景の場所です。

 上平寺城跡は、伊吹山(1377m)から南へ伸びる刈安尾と呼ばれる尾根の先端に築かれ絶景の場所です。

巨大な堀切と土橋

 主郭背後の巨大な堀切には、ひと一人がやっと通れる土橋を設けて尾根を断ち切っている。

弥高寺の広大な坊跡群

弥高山へ向かう

弥高山に向かう

伊吹山が近くなる

 

弥高寺本坊跡分岐

弥高山から伊吹山

 主郭北側堀切から標差190m、距離が960mほど登ることとなる。先日の降雪で10㎝ほどの積雪があった。標高820mに登りあがるまでは急登となる。弥高山は伊吹山への五合目の位置となる。

弥高山山頂

伊吹山ドライブウェイの尾根

南方面に霊仙山

南方面に霊仙山

■ルートマップ