経ヶ岳・両白山地の名峰
 経ヶ岳は、白山の別山から三ノ峰、赤兎山、経ヶ岳と長大な尾根でいくつものピークがある。経ヶ岳の山容は、標高のわりに堂々たる尾根を派生して威圧的だ。日本三百名山の一座で荒島岳と並ぶ大野盆地を取りまく名峰。

作成日:2017/05/17

 [六呂師からの経ヶ岳]

 経ヶ岳登山口は、六呂師高原スキー場の上の広域基幹林道・報恩寺線のポケットパーク(展望休憩所)からとなる。スギ木立を抜けると、岩のゴロゴロしたところから山腹をジグザグに登るが結構急登である。

[ポケットパーク登山口]
[ごろ石の登山道]
[ブナ林]
[アダモとイブの木]
 [保月山]

 落葉樹におおわれた保月尾根上に出ても急登は続く。しだいにブナの大木が多い道となる。途中にイワウチワの群生が見られる。やがて周りが開けてくると保月山の山頂広場に出る。

保月山から荒島岳を望む
保月山から荒島岳を望む
[岩のヤセ尾根]
[長い梯子]
  [牛岩の岩峰]

 前方に杓子岳、その左に中岳と、その後方に経ヶ岳を望むことができる。保月山の山頂から潅木の間を杓子岳へ向かう。より傾斜が増してくる。急階段をフイックスロープを頼りに登ると杓子岳から派生する岩稜が見えてくる。岩峰基部を巻き、岩溝を登ると、やせた崖状の山稜左側を通り不安定な階段の急登を登る。

 [杓子岳]

 展望が開けて露岩が点在する山稜のアップダウンを繰り返すが高度感満点である。このあたりから残雪も多くなり足元も不安定となる。残雪の中を登りあがると杓子岳に着く。

[ショウジョウバカマ・イワカガミ]
[残雪も多くなる]
 [経ヶ岳の雄姿]

 残雪の中をパノラマを楽しみながらやや下り登り返すと更に展望が開ける中岳の山頂に着く。すぐ前方に聳える経ヶ岳が迫ってくる。

[中だけに向かう稜線]
[中岳]
 [コルから経ヶ岳の急登]

 中岳からいったん唐谷川からの道が合流する切窓のコルに出る。森林限界を抜けたアルプスの雰囲気の急斜面の尾根を登る。

[切窓のコルから池ノ大沢湿原]
[遠望に 荒島岳]
 [主稜から中岳を振り返る]

 切窓のコルから、わずかな低木とダケカンバが生える森林限界近くの主稜を登る。南には雲海に浮かぶ荒島岳だ広がる。

[経ヶ岳直下の登り]
[道端に咲く花に癒される]
[名もなき滝]
[山頂すぐそこ]
 [経ヶ岳山頂]

 ササのしげる急登の連続を一歩一歩踏みしめて広い山頂に着く。山頂からの白山連峰の眺めは最高です。

赤兎山後方に白山・別山
赤兎山後方に白山・別山
銚子ヶ峰・薙刀山・野伏ヶ岳の峰々
薙刀山・野伏ヶ岳
荒島岳・後方に能郷白山
荒島岳・後方に能郷白山

ルートマップ


 
ポケットパーク駐車場(8:30)⇒保月山(9:29/9:38)⇒杓子岳(10:29/10:36)⇒中岳(10:50)⇒山頂(11:40)⇒登山口(14:40)