鈴鹿きっての稜線歩きの醍醐味が味わえる本格的アルペンコース!!
 鈴鹿山脈の鋭峰鎌ケ岳の勇姿をずっと見ながら、所々切れ落ちた稜線とピークを越えていくこのコースは、とてもスリリングな醍醐味のあるルートの1つです。
登山日:2018/05/15

麓から眺める鎌ヶ岳

 カズラ谷登山口前の広場に駐車して登る。駐車場から林道を進み林道が大きく左に曲がるところに『水沢岳登山道入口』の道標があり山道に入る。水沢峠への登路はよく踏まれている。沢を高巻く間で、幾度も山側から落ちてくる小沢や涸沢を渡る時に、踏み跡が切れるので沢に入り込まないように注意する。

鎌尾根登山口

崖淵

涸れ滝

 崖淵の巻道を抜けて、雑木の絡んだ岩道の急登を登りあがると標識の立つ水沢峠に出る。水沢峠は少しのスペースはあるものの展望はきかない。水沢峠から水沢岳へはいきなりの急登で始まる。木の根を掴んで急登する。

水沢峠への急登

水沢峠

砂礫の急登

 ヤセ尾根をすぎると両側の切れ落ちた砂質のガレ場となる。『馬の背渡り』と言う手掛かりのない頂部を、足元を見て慎重に渡る。背の高いササの道となり、しばらくすると小さな空き地の水沢岳山頂に出る。山頂は展望はよくないが少し北に歩くと突端に出て鎌ヶ岳の展望が開ける。

『馬の背渡り』

水沢岳

ピラミダルな鎌ヶ岳

水沢岳からみる鎌ヶ岳はまだまだ遠く感じられる。鎌ヶ岳の容姿を楽しみに稜線歩きの醍醐味が味わえる。

鎌ヶ岳への稜線

水沢岳からしばらくすると大きく切れ落ちた場所に出る。難所の『きのこ岩』だ。

難所のキノコ岩

ガレの中に『きのこ岩』と呼ばれる岩が点在している。ザレて崩れ易い岩なので岩の間の直登直下は危険である。

キノコ岩の下り

難所の『キノコ岩』

展望のよい稜線

きのこ岩を下りると、ここからは展望のよい稜線の道となる。P1028をすぎてしばらくすると大河原との分岐になる

前方に衝立岩

右に折れて進むと迫力で眼の前に聳え立つ『衝立岩』の岩壁に出る。

衝立岩

ここから目印に従い少し下り、鎖のあるところを登る。

やせ尾根の岩場

岩頭の小ピークが連続

後方に鎌ヶ岳

 衝立岩を登りあがると、ここからもガレ場や岩頭の小ピークが連続してアップダウンの繰り返しとなる。

ザレ場のピーク

キレットの岩場を鎖をつかって下りる。すぐ岩壁を鎖を使って慎重に『カニノヨバイ』を横切るとキレットの鞍部である。岩が濡れているときにはスリップに要注意。

キレットを下りる

カニのヨコバイ

キレットの鞍部から岩頭へ

キレットの鞍部から岩頭に登りあがり鎌ヶ岳岩壁前に向かう。

岩頭から岳峠を見下ろす

「岳峠」から鎌ヶ岳を見上げる

カズラ谷コースの分岐、長石谷分岐をすぎて鎌ヶ岳岩壁前『岳峠』にでる。

鎌ヶ岳直下の登り

岳峠から見る岩の積み重なった鎌ヶ岳の岩壁は迫力がある。岩塊が落ちてこないか一瞬不安を感じるくらいです。コルに出て左に岩場を登り上がると山頂に着く。展望はいうまでもなく大展望を堪能できる。

縦走路のキレットを振り返る

鎌ヶ岳山頂

縦走した鎌尾根

縦走の鎌尾根

御在所岳

御在所岳

■ルートマップ

■ルート所要時間
宮妻峡駐車場→(0:45)→水沢岳登山口→(1:10)→水沢峠→(0:30)→水沢岳→(0:50)→衝立岩→(1:00)→岳峠→(0:15)→鎌ヶ岳→(0:10)→岳峠→(0:30)→雲母峰分岐→(1:10)→宮妻峡駐車場