三池岳 972m

登山日 2006/4/13

■歴史的な八風峠の街道の頂

岩古谷山
登山口
 登山口は三重郡菰野町大字田光地内、田光バス停の交差点から西に入る。家並みを通り奥に入ると八風射撃場に通じる路を山に向かい「八風射撃場」の表示板のある所が栗木谷林道の入口。林道に入ると駐車できる空き地がありここは駐車可で登山口となる。
 
三池岳
 
三池岳

      栗木林道        堰堤
 三池岳へは八風街道が登山道となっている。この八風街道は、その昔、近江商人ガ伊勢から尾張へ、通商路として広く利用したほか、信長をはじめ、多くの戦いの軍勢も往来した、歴史的に有名な峠道である。その八風街道を道標に従って、八風峠へ向かう、迷うことのない沢沿いに登る。
三池岳

      堰堤の左が登山道

 林道を奥に進むと谷はしだいに狭くなり、堰堤が現れる。右岸に渡り雑木林のなか、豊かな渓流は所々に小滝をかけている。前方には、これから登る尾根が見えてくる。やがて細い流れを渡り、山腹に取り付く。岩がゴロゴロした道をトラバースぎみに進むと、沢筋を行く中峠への道を左に分け、ジグザグの登りになる。やがて坂中峠になり、お地蔵さまがあらわれる手を合わせ、道中安全をお願いする、地蔵の肩には元禄十三年などの年号がかすかに読みとれ、歴史が偲ばれる。昔からの名だたる街道の面影を色濃く残している。
三池岳

岩がゴロゴロした道

 
三池岳

      堰堤の左が登山道

道が平坦になると、庭園を思わせる風景となりミツバつつじが綺麗に咲き誇っている。ここを通り過ぎると八風峠に到着。南方には釈迦ケ岳が一段とりっぱに見える。八風峠の一角には、素朴な鳥居と八風大明神の石碑が建っている、なんだかタイムスリップした気がして、峠の茶屋でもありそうな感さえする。

 

 
 
 
三池岳

広々とした八風峠

 
三池岳
 
三池岳

      ササの道        三池岳
八風峠から三池岳をめざして右に進み背丈ほどの深いクマササを分ける道になる。腰をかがめてササのトンネルをくぐり、小さな起状を越えていく
三池岳

      砂礫の斜面

 西側の砂礫の斜面に出る。ササをこぎながらツツジ科の潅木が群生する稜線を行く。白い花崗岩が点在する斜面を登ると「三池岳・三池700メートル」と刻まれた石造りの標識が立っている。この地点の展望は360度で特に北に大きな山容の竜ヶ岳が印象的だ。三角点は東に派生する尾根を100mほど行ったところにあるが、深いササに囲まれて展望はきかない。
三池岳

三池岳の石造りの標識

 
帰路は、静寂な素晴らしい雰囲気の御池を径由し東南に下って行ったが、これが大変足場が悪く急降下の連続で足元に注意が必要。下山は、射撃場に下山する。
三池岳
 
三池岳

     三池岳山頂      静寂なおきく池
三池岳

遠望は釈迦ヶ岳


山岳マップ

>コース
●場所:三重県三重郡菰野町大字田光
●コース:八風登山口~坂中地蔵~八風峠~山頂 (コースタイム2時間)

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3Dマップ
  
登山道断面図


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仙ヶ岳のLinkIconスライドを見る (コースに沿ってスライド作成しています。どうぞご覧ください。)