ぶらり山旅

■登山日 2010/09/23~24

アクセス

 中央自動車道の駒ヶ根ICで降り、県道駒ヶ根駒ヶ岳公園線を菅ノ台方面に向う。新大田切発電所から先は一般車乗り入れ禁止なので、菅ノ台から発電所までの間に何ヶ所か有る有料駐車場に尾車を置く。菅ノ台からバスでしらびそ平まで入り、そこからロープウェイで千畳敷まで行く。


      千畳敷カール

 駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅から駒ヶ岳神社の祠の前を左折して、ハイマツに覆われた岩の道に入る。

     極楽平に向かう稜線

主稜線めざして島田娘の山腹をジグザグに登る。標高差にして300m、登りついっところは

      極楽平

砂礫の平坦地で、極楽平と呼ばれている。三ノ沢岳が目の前に聳えている。ここで左に折れて宝剣岳からの道を左に進む。

      極楽平から濁沢大峰へ     濁沢大峰から岩峰群 
 島田娘を越えて大きく下る。小突起をひとつ越えると急登になり、岩峰を連ねる濁沢大峰の頂に出る。ここの下りも急で、一ヶ所滑りやすいところには固定ロープが張ってある。

       檜尾岳

 鞍部から次いで灌木帯からハイマツ帯ヘジグザグに登っていくと、檜尾岳のながらかな頂上に出る。ここは駒ヶ岳と空木岳の中間点にあたり、前方の空木岳も、振り返って見る宝剣岳も美しい。頂上から伊那側へ10分ほど下ったところに檜尾避難小屋がある。

空木岳

      檜尾岳から熊沢岳に

 檜尾岳で縦走路は西に折れ、熊沢岳へ向かう。砂礫の尾根をしばらく行くと二重山稜地形が現れ、しだいにハイマツ交じりの岩尾根に変わってくる。小さな登り下りが多く、疲れるところである。

        熊沢岳の山頂

 把手のついた岩をよじ登って少し進むと熊沢岳の山頂に着く。大岩が聳える頂上付近は平坦になっている。ここから東川岳までの間に小さなピークがいくつかある。

空木岳を望む

       東川岳


 小さな登り下りを繰り返して東川岳の平坦な頂上に出る。行く手に見える空木岳の姿は迫力がある。
 
 
 
 
 急坂を下って木曽殿越に着く。この鞍部には平成9年に新しくなった木曽殿山荘があり、7月から10月上旬まで営業している。倉本・須原への道は小屋の横から下っている。今日の泊まり場をこの山荘にする。
 ここから空木岳までは標高差360m、1時間30分の登りである。頭上に見えるのは空木岳の山頂でなく、だましのピークで、真の山頂まで三つほど現れる。木曽殿山荘から大田切本谷側の岩上に沿ってジグザグに急登する。最初の岩峰までがきつい。

空木岳

       岩溝の登り

 第一岩峰からは、その先に第二岩峰が屹立する岩稜を登り、岩溝をよじ登っていくと岩場は終わって砂の道になり、空木岳北峰に着く。

       空木岳山頂

南側の岩を巻き込み、左下に空木岳駒峰ヒュッテが見えてくると、三角点のある空木岳山頂に到着する。山頂一帯はハイマツの緑に花岡岩の白砂が映え、南アルプスが真正面に見える。

南アルプス方面

南駒ヶ岳方面

 右手には、南駒ヶ岳、背後に目を転ずれば左に御岳山、今日歩いてきた熊沢岳、檜尾岳、宝剣岳、木曽駒ヶ岳が遠望される。山頂から北東へ5分も尾根を下った所にある。空木岳駒峰ヒュッテは平成10年に改築され、登山シーズン中は管理人が入るようになった。管理人不在の日は無人小屋なので、寝具や食料などを持参する必要がある。

檜尾岳から駒ヶ根に下山

     木曽殿山荘

 今日は(木曽殿山荘)往路を檜尾岳まで戻りここから駒ヶ根の檜尾橋に下山をする。この道は元来下山路に使われることが多く、事実下るのに楽である。

     檜尾避難小屋

 檜尾岳の檜尾避難小屋から小檜を経て下るが、ところどころにあるガレ場やけもの道に迷い込まないよう注意したい。

    赤沢ノ頭

2455ピーク付近は二重山稜の左の尾根のほうが大きいために進路を誤りやすいが、右のガレに沿った道をヤセ尾根通しに針葉樹林帯に入る。下るにつれて笹が多くなる。

笹の多い樹林帯

檜尾橋付近の下山道(車道)


 右手へ下らないように気をつけて、左の中御所谷を常に意識し尾根通しに下る。あくまで中御所谷に沿うようにして下れば北御所登山口の車道に出る。

《1日目》
千畳敷(0h30)→極楽平(2h30)→檜尾岳(2h40)→木曽殿山荘(1h15)→空木岳(0h45)木曽殿山荘 
 7h40
《2日目》
木曽殿山荘(3h30)→檜尾岳(3h10)→北御所登山口  6h40

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