高見石&東天狗岳 2,646m
アクセス
中央自動車道諏訪ICからR152号線(メルヘン街道)に入り東進する。茅野市湖東地内から県道の191号線に入り奥蓼科方面にに東進して191号線の終点が渋御殿湯となる。渋御殿湯の有料駐車場(一日1,000円)に駐車する。駐車場横にトイレあり。バス停あり。
■渋ノ湯から高見石、中山展望台を経て黒百合平へ
▼コースタイム3時間50分 累積標高差740M
登山口となる渋御殿湯
渋御殿湯前の渋ノ湯バス停から渋川沿いの道を上流へわずかに進むと、堰堤前にかかる橋のたもとに登山補導所がある。ここが登山口である。 橋を渡ると、すぐに黒百合平への道との分岐がある。高見石へは左へ、渋川の左岸を上流側へ進む。
渋川に沿って行く
石積みの治山堰堤の上を通り、樹林のなかで黒百合平への道をもう一度分ける。少し下って本流に注ぐ支流を2回、木橋で渡ると、おだやかな道になる。草地やダケカンバ林に続く道をごくゆるやかに登っていく。 じきに渋川本流を左岸から右岸へと渡る。
何度も木橋を渡る
この付近で水流はほとんど消える。この先、道は増水時の迂回道と二分する。右岸を直進するのが迂回道で、通常は、涸れた本流を渡って左岸の樹林帯を・登っていく。10分ほどで右岸に戻り、迂回道を合わせるとやや傾斜か増してくる。
増水時の迂回道と二分
それまで視界をさえぎった針葉樹は、しだいに樹高を低め、足もとにはゴロゴロとした岩か目立ってくる。 登山道沿いにシャクナゲが増えてくると前方の視界か大さく間け、濃い灰色の岩石が斜面を埋めつくす賽ノ河原が広がる。コースは扇状に広がる岩石帯の北縁近く、浅い谷の中央を登っていく。赤と白のペンキ印に導かれ、岩石帯を進むと登山道左手に賽ノ河原地蔵がある。かたわらの岩にブレートがあり、地蔵の来歴が紹介されている。
賽ノ河原地蔵
この先、両側にハイマツやコメツガの緑が増えてくると、登山道は左(北)へほぼ直角に析れる。この地点の標高は約2180m、登山道を仕切るグリーンロープと樹木につけられた赤布が目印になっている。
賽ノ河原の最上郡を背にして、北へわずかの間、急登すると、傾斜のなだらかな針葉樹林に入る。
これまでの景観とは一変して、道は林床が苔むしたシラビソやコメツガの原生林に続き、静かな深山の雰囲気に包まれる。 丸山からの道に合わさり、東へ折れて平坦な道をたどると、高見石小屋の前に出る。高見石は小屋のすぐ裏手。折り重なった岩塊の上によじ登ると、眼下に原生林の樹海が広がり、白駒池が青い水面を輝かせている。
次のポイント、中山展望台へは高見石小屋前の広場からいったん西へ進む。はじめ方向にとまどうが、登山道はすぐに南ヘカーブし、中山を正面にして直線的に登っていく。シラビソ林に入り、岩のゴロゴロとした道になると、傾斜がじわじわと増してくる。急登ではないが、やや単調で長く感じる坂道です。 中山の山頂部の北端に達し、低木のコメツガやシャクナゲの樹間をぬけると岩礫が広がる。ここが中山展望台だ。あたり開け、中央アルプスや御嶽山、北アルプスの眺めがよい。
中山展望からは、南東へ折れて樹林帯に入ってわずかに登ると登山道沿いに中山の頂上標柱があるが樹林で展望はない。中山からシャクナゲの多い斜面を南東へ下り、平たな道を進むと、にゅう分岐に出る。その先、稜線をゆるやかに下る。双耳峰の天狗岳をよく望めるポイントをすぎると十字路になった中山峠に出る。西に折れて木道をたどると心地よい草原が開け、黒百合ヒュッテの建つ黒百合平に着く。 今日はここで宿泊とする。
賽ノ河原
賽ノ河原の最上郡を背にして、北へわずかの間、急登すると、傾斜のなだらかな針葉樹林に入る。
高見石から白駒池を望む
中山展望地から天狗岳
黒百合ヒュッテ
黒百合平から中山峠経由して東天狗岳に登る
▼コースタイム(黒百合平~東天狗岳) 1時間30分
黒百合平から天狗岳に登るには、摺鉢池を通って登るコースと、中山峠に出て稜線を登るコースがある。展望の良い中山峠ルートを登る。樹林の中を通って、5分ほどで中山峠に着く。右折して、樹林の中をしばらく登ると、道は緩やかになり、ハイマツ帯となる。
尾根に取付くと急登になる。クサリ場をすぎて岩場を乗越すと道標があり、天狗ノ奥庭経由庭経由して下る道と合流する。この道を見送って進むと岩場があり足場を確認してペンキ印を追って岩塊帯を進む、天狗ノ鼻とよばれる直下の岩峰を巻きなから岩塊の折り重なる斜面を登りきると東天狗の頂上に立つ。
東天狗岳の東面は大きく切れ落ちており、のぞくのも躊躇するほどだ。南方には硫黄岳の爆裂火口や赤岳が望まれる。
【中山峠】
黒百合平から天狗岳に登るには、摺鉢池を通って登るコースと、中山峠に出て稜線を登るコースがある。展望の良い中山峠ルートを登る。樹林の中を通って、5分ほどで中山峠に着く。右折して、樹林の中をしばらく登ると、道は緩やかになり、ハイマツ帯となる。
【天狗ノ鼻】
尾根に取付くと急登になる。クサリ場をすぎて岩場を乗越すと道標があり、天狗ノ奥庭経由庭経由して下る道と合流する。この道を見送って進むと岩場があり足場を確認してペンキ印を追って岩塊帯を進む、天狗ノ鼻とよばれる直下の岩峰を巻きなから岩塊の折り重なる斜面を登りきると東天狗の頂上に立つ。
【東天狗岳】
東天狗岳の東面は大きく切れ落ちており、のぞくのも躊躇するほどだ。南方には硫黄岳の爆裂火口や赤岳が望まれる。
【西天狗から東天狗を望む】
東天狗岳から西天狗に向かう。西に向かいいったん暗部に下りて、大きく登り返すと広く開けた西天狗岳山頂に着く。展望を楽しんで東天狗岳に戻る。
■東天狗岳~黒百合平 コースタイム1時間10分
東天狗岳から天狗ノ鼻の岩峰を巻き往路の天狗ノ奥庭分岐まで下る。左に折れて足もとは細かな岩礫でザラザラした下降でスリップしやすいので注意して下る。 途中に石を積んだケルンを過ぎる。
天狗ノ奥庭の森と道筋が一望出来る。王冠のような形をした大きな岩塊の下を通り、ところどころで大岩の問を縫い、小さくアップダウンしなから岩のペンキ印を追って歩く。道は、およそ南北に長い天狗ノ奥庭の西縁にひらかれている。
すぐ眼下の窪地には摺鉢池がある。時期によって水量か減ることもあるが、風景のアクセントとなっている。ここから見渡す溶岩台地の一帯が天狗ノ奥庭である。溶岩台地の北縁にでると眼下に黒百合ヒュッテの建物が望める。
振り返ると東西2峰からなる天狗岳がそぴえる。向かって左、鋭角なピークか東天狗、右の西天狗は丸みを帯びた対照的な山容だ。この溶岩台地を一気に下りきると黒百合ヒュッテ前にでる。
▼コースタイム(黒百合平~渋の湯) 1時間50分
黒百合平からしばらく唐沢源頭の谷間を下る。黒い岩がゴロゴロとしているが、穴のすき問が大きなところには金網の足場か設けられている。それでも岩が濡れていると滑りやすい。谷が少し開けてくると、唐沢鉱泉分岐に出る。樹間の広場でゆっくり休憩できる。
唐沢鉱泉へ下る道を見送り、分岐からわずかに登り返すと、おだやかな尾根道となる。中山から西へのびているこの尾根づたいをゆるやかに下ると、次に八方台分岐に出る。ここで尾根から分かれ、北側面を下降していく。途中、高見石への登山道へまっすぐ下る道を見送って西へ山腹を横切り、大きく2回ジグザグを切ると、渋川にかかる登山口の橋に下り立つ。補導所のある対岸へ渡って、下流側へ50mほど歩くと渋ノ湯バス停に到着する。
■東天狗岳~黒百合平 コースタイム1時間10分
【天狗の奥庭】
東天狗岳から天狗ノ鼻の岩峰を巻き往路の天狗ノ奥庭分岐まで下る。左に折れて足もとは細かな岩礫でザラザラした下降でスリップしやすいので注意して下る。 途中に石を積んだケルンを過ぎる。
天狗ノ奥庭の森と道筋が一望出来る。王冠のような形をした大きな岩塊の下を通り、ところどころで大岩の問を縫い、小さくアップダウンしなから岩のペンキ印を追って歩く。道は、およそ南北に長い天狗ノ奥庭の西縁にひらかれている。
【擂鉢池】
すぐ眼下の窪地には摺鉢池がある。時期によって水量か減ることもあるが、風景のアクセントとなっている。ここから見渡す溶岩台地の一帯が天狗ノ奥庭である。溶岩台地の北縁にでると眼下に黒百合ヒュッテの建物が望める。
【東天狗と西天狗】
▼コースタイム(黒百合平~渋の湯) 1時間50分
【黒百合ヒュッテ】
黒百合平からしばらく唐沢源頭の谷間を下る。黒い岩がゴロゴロとしているが、穴のすき問が大きなところには金網の足場か設けられている。それでも岩が濡れていると滑りやすい。谷が少し開けてくると、唐沢鉱泉分岐に出る。樹間の広場でゆっくり休憩できる。
【唐沢鉱泉との分岐】
唐沢鉱泉へ下る道を見送り、分岐からわずかに登り返すと、おだやかな尾根道となる。中山から西へのびているこの尾根づたいをゆるやかに下ると、次に八方台分岐に出る。ここで尾根から分かれ、北側面を下降していく。途中、高見石への登山道へまっすぐ下る道を見送って西へ山腹を横切り、大きく2回ジグザグを切ると、渋川にかかる登山口の橋に下り立つ。補導所のある対岸へ渡って、下流側へ50mほど歩くと渋ノ湯バス停に到着する。