美女峠糸の道
了心寺~朝日町「道の駅」
明治から大正にかけて、外貨を稼ぐ手だては、生糸でした。養蚕が日本を支えていた時代、その陰では10代、20代のうら若き製糸工女たちの悲惨な生活がありました。 あゝ野麦峠・女工哀史の道を尋ねてウオーキングを楽しもうと「美女の伝説の道」を尋ねました。
桜ケ岡八幡神社から出発
出発地の桜ヶ岡八幡神社のすぐ先の了心寺(山号を松生山、浄土真宗大谷派、開基永正15年(1518))この付近は宿場町です。当時の掲示板の役目を果たす高札場がある。「江戸まで四十三次八十五里」(約340km)。「高札場」からが山道の入り口です。
高札場
橋場・山口谷川に架かる橋
旧江戸街道
糸の道観音像
旧江戸街道・梅村用水標識
梅村用水標識
高札所から山口川に架かる橋場跡の橋を渡り山口川に沿って細道を行く。やがて糸の道観音像がありここから山腹に入る。山口町南東の山に向かい塩屋町からの隧道上に登ると見晴らしの良いところに出る。ここから白山が望める。
ふる里を眺めて何思う
関屋跡
ここに関所の門番所があった場所
ふるさと展望所
ここに展けたふるさとをじっとみつめていると、何かこみあげてくるのです・・
雨乞平
雨乞平は、旱魃(かんばつ)時、ここに集まり八百比丘尼に願い、大きな火を焚き鉦を打ち鳴らし雨乞が行われた場所。
幕の内
永禄7年(1564)武田が飛騨を攻めた際の陣跡といわれる。
茶接待所跡は広々した空間
広々としてシラカバ林の中にログハウスの休憩所もある。昭和の初めまで茶屋があった。
旧美女平
茶接待所跡でゆっくりした後、ここから広い道の平坦な林道を美女峠に向かって歩いていく
餅売り場
八百比丘尼がこの辺りに茶屋を開いて餅を売ったという。
比丘尼屋敷入口
この峠に美しい比丘尼が住んでいた。何百年たっても少しも年をとらず、八百比丘尼と呼ばれた。
八百比丘尼屋敷跡
八百比丘尼屋敷跡
三等三角点で標高984.8m、基準点名:美女峠
絶景ポイントから乗鞍岳を望む
三角錐の笠ヶ岳が印象的
旧江戸街道石柱
北アルプスの山並みの展望を楽しんだ後、右手には山、左には谷を見下ろしていく。
スギ林の道
自然を満喫して歩ける。杉木立の中を抜けて美女高原に向かう。
神力不動
以前は、清涼な水が湧き出ていたそうな。高根にあった石仏不動尊をここに移して祀られる。
旧江戸街道
旧江戸街道は、飛騨から野麦峠を越えて江戸へ通ずる街道。江戸まで43次85里(約 337 ㎞)で、山口は最初の宿場になっていた。高山を出て最初の山越は美女峠です。美女峠と言われるのは、この峠に伝わる八百比丘尼の伝説からこう呼ばれるようになったのかもしれないとのこと。今この道は、車も通らず昔のままの静かな道で、四季の美しい眺望が楽しめる。
美女高原から乗鞍岳を望む
標高830mの高原で美女ヶ池があり木道を歩いて自然を満喫できる。
美女ヶ池・八百比丘尼伝説の池
美女高原には美女ヶ池や遊歩道もあり、展望台からは乗鞍岳の展望がビューポイント。
美女ヶ池ほとりのミズバショウ
この峠に美しい比丘尼が住んでいた。何百年たっても少しも年をとらず、八百比丘尼と呼ばれた。
旧江戸街道を見座集落へ
見座集落の案内板に沿って沢の木橋を渡り、雑林のなかを行く。
案内板に沿って沢の木橋を渡る
ここから380mほど進むと林を抜けて見座集落になり、うば坂に着く。
歴史の道・うば坂
比丘尼が玉のような美しい子を連れていた。その乳母に見座村の某女が頼まれて、毎日通っていたので、「うば坂」と言うそうだ。
朝日町小瀬(こせ)地内を道の駅へ
うば坂を600mほど下り、金峰神社のある見座の集落に出る。朝日町小瀬から国道361号に合流。
遠望に乗鞍岳を望む
飛騨川と並行をするように東に進路をとると前方に乗鞍岳を眺めながらまっすぐ延びた道を行く。
ゴールの道の駅「ひだ朝日村」
飛騨製糸工女の歩いた道を高山了心寺から朝日町見座地区の道の駅「ひだ朝日村」まで