長野市側から眺めると鋭く天を突く姿が印象的で、前衛となる五地蔵山のうしろにたたずむ様子が、近づきがたささえ抱かせる整った山容の山です。戸隠高原の戸隠牧場からアプローチでピストンをする。

登山日:2018/06/16

[戸隠キャンプ場入り口]
 戸隠高原の戸隠牧場からアプローチ。戸隠牧場の駐車場からキャンプ場と牧場にはさまれた直線の散策路をしばらく歩く。牧場入口のゲートをすぎると、周囲は深い樹林に囲まれるようになる。
[戸隠牧場]
[牧場ゲート]
[新緑の森]
 小さな流れをしばしば横切りながら、つづら折りを登っていく。周囲の樹木はトチノキや、カエデなどの広葉樹が多く、新緑の森になる。谷が深くなり、斜度が増してつづら折りが続くようになると、やがて滑滝に着く。
[沢の渡渉]
[沢沿いに登る]
[滑滝]
 滑滝は、岩盤を水が流れ下る中をまっすぐに鎖を伝うように登る。岩にステップが刻まれており、流れを避けながらルートを選べば、見た目ほどには苦労せず、難なく登れる。 
[不動滝]
 滑滝を登りきり、すぐに今度は右手に巨大な岩盤が見えてくる。ここが不動滝で、その横にあるのが帯岩だ。

 帯岩の登山道は、岩盤を斜めに横切るように付いている。大岩を横切る道は、足場がしっかり切られているので、さほどに不安はない。

帯岩の登山道は、岩盤を斜めに横切るように付いている。大岩を横切る道は、足場がしっかり切られているので、さほどに不安はない。

[氷清水]
 難所の帯岩を越してほどなく、氷清水の水の流れに出合う。ここが最後の水場だ。さらにつづら折りを何度か繰り返して尾根筋に出たところが一不動避難小屋。ここで小休止。
[一不動避難小屋]
[一不動分岐]
[帯岩]
 一不動で進路は右に直角に折れて、尾根筋を北上する。道はここから、アップダウンが連続する。一不動を出て、いきなりの急坂を登りきるとまずは二釈迦の石祠がある。
[グンナイフロウ]
[サンカヨウ]
[高妻山まだまだ先]
 次のピークに三文殊、その次のピークに四普賢と、登るごとに石祠が現れる。高妻山の山頂を左に見ながら、登り下りを3度繰り返すと、ようやく五地蔵が祀られた五地蔵山山頂に着く。
[三文殊]
[五地蔵山山頂]
[八観音から高妻山]
 五地蔵の祠から1998mのピークに進むと六弥勒の石祠がある。左に直角に折れ曲がって北西へ向かう。ここからは正面に高妻山の整ったフォルムを見ながら稜線を行く。右に妙高山や黒姫山、遠く八ヶ岳や浅間連山を眺めながら尾根筋を北へ進む。七薬師の石祠の先で大きな鞍部を越え、厳しい登りの末に2053mのピークにある八観音の石祠に達する。
[戸隠山]
[九勢至]
[焼山・火打山・妙高山]
[火打山を望む ]
[高妻山山頂]
 八観音から高妻山の山頂が間近に迫るが、標高差はまだ300mもある。やがて九勢至の石祠の小ピーク。最後の鞍部が八丁ダルミを過ぎてクマザサ帯の急坂を越えても、さらに急登は続く。唐突に眺めのよい稜線に出ると十阿弥陀のある南側の頂に達する。ここから稜線は大岩の連続に姿を変え岩場に道標の立つ高妻山山頂に到着。
[クマササの道]
[十阿弥陀]
 岩の多い山頂は、広くはないが、360度の眺望がすばらしい。後立山連峰を望む。
後立山連峰を望む
槍ヶ岳と穂高連峰を望む
槍ヶ岳と穂高連峰を望む

■所要時間

戸隠牧場--(00:35)--ゲート--(00:50)--滑滝--(00:40)--一不動--(01:00)--五地蔵山--(00:40)--八観音--(01:00)--高妻山