南駒ケ岳は中央アルプス北部の主峰。伊奈川ダム上から南駒ケ岳、越百山の周回コース。

登山日:09/23

ルート

南駒ケ岳

 伊奈川ダム上登山口から福栃橋まで林道を歩く。福栃橋を渡った対岸に分岐があり、右へ越百山への道を分け、左へ林道をそのまま進む。

伊奈川ダム上登山口

福栃橋

南駒・越百ルート分岐点

 細い尾根を登りつめると五合目の「上のコル」に出て、再び登りがはじまる。仙涯嶺がよく見えるところを通り、原生林に囲まれた尾根道が急傾斜になると展望がひらけ、遠見尾根に出る。遠見尾根からは急登になり、六合目を過ぎる。歩きやすい道を登れば七合目の展望台です。

下のコルに向かう

下のコル

展望地

 展望台から福栃山の登りになり、暗い原生林の中の道を大きくジグザグに登ってハ合目を過ぎる。左に巻きぎみに進むと北斜面の尾根に出て、ここから少し下れば赤い屋根の越百小屋に着く。

七合目の登り

福栃山の巻き道

越百小屋

 越百小屋から右側のナギの上を巻いて尾根どおしに林の道を登り、ヤセ尾根からハイマツ帯をしばらく登ると越百山山頂に着く。山頂から恵那山、安平路山、御岳山、仙涯嶺、南駒ケ岳などの展望が得られる。

越百山への登り

越百山山頂

遠望に御嶽山

南アルプスの眺望

南アルプスの眺望

 越百山からハイマツの生えない北稜の風衝地を下りハイマツの樹海の中を行く。鞍部からは岩尾根と砂牒地が混合し、ゆるやかに登る。大きな岩峰を右に巻いて砂蝶帯を進むと仙涯嶺のすぐ下に出る。主稜線は左にルートをとるが、山頂に立ちたい人はわずか直登する。

仙涯嶺への登り

仙涯嶺の岩峰

核心部の岩場

 越百山から仙涯嶺を越えるのが本コースー番の難所。狭く滑りそうな尾根、岩場の下り、鎖の掛かるバンドを慎重に移動し、高茎草原の草地を下ると鞍部に着く。

仙涯嶺への登り

岩壁の棚をへつって通過

岩場の核心部の通過

岩場の核心部の通過

 岩礫地を登り右の斜面に入ってトラバースぎみに登り、滑り台のような直線の坂を一気に登ると、支尾根に出る。南駒ヶ岳南方の稜線まで砂礫の斜面をさらに蛇腹を切って登る。稜線に出ると岩尾根となって大きな岩を左右にからめて、最後の南稜を攀じると南駒ヶ岳山頂。展望は大パノラマ広がる。

岩場を通過すると南駒ケ岳

南駒ケ岳への登り

南駒ケ岳

空木岳への稜線

空木岳への稜線

 南駒ケ岳から北沢尾根に向かう。花崗岩が積み重なった尾根で道がはっきりしないので、歩きやすいところを選んで行く。大岩を左に巻いて展望のよい尾根道はハイマツ帯を縫って小さなピークをいくつか越え行く。

岩場を登

大岩群を通過

大岩群を振り返る

 正面に南駒ケ岳、右に仙涯嶺、越百山を眺めて見晴らしのよい2591mのピークに出る。しばらくで大きく崩壊しているナギのところに出る。樹林にはカンパの木が多くなる。

遠ざかる南駒ケ岳

仙涯嶺

越百山を望む

北沢展望地付近から稜線を振り返る

 2411mピークを過ぎて風倒木の多い暗い樹林を下る。ジグザグの急傾斜の北沢尾根をひたすら下る。ツガの林を下っていくとササが深くなり雨量計を左に見てジグザグに進む。涸れた沢を渡り5分ほど登りぎみになり、アルミの階段を下りて行き金属製の階段を下りていくと林道に出る。

空木岳

P1946付近樹林帯

南駒ケ岳登山口に下山

【1日目】
伊奈川ダム上登山口→(1:00)→福栃橋→(2:00)→五合目→(1:50)→七合目→(0:50)→越百小屋
【2日目】
越百小屋→(0:40)→越百山→(1:30)→仙涯嶺→(1:30)→南駒ヶ岳→(1:20)→北沢展望三角点→(2:30)→登山口→(0:40)→福栃橋→(0:50)→伊奈川ダム上登山口