三ノ沢岳は宝剣岳から西方に延びる稜線にあり、独立峰的存在の山。花の種類も多く花の百名山としても紹介された山。三ノ沢から中央アルプスのシンボルとしてそびえ立ち、代表的な風景に挙げられている宝剣岳に登る。

登山日:07/14

 

しらび平ロープウェイ駅

ロープウェイから南アルプス 

千畳敷

千畳敷駅か宝剣岳を望む

 駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅から駒ヶ岳神社の祠の前を左折して、ハイマツに覆われお花畑が広がる。このあたりにクロユリも咲いている。

極楽平に向かう

極楽平に向かう・クロユリも咲いている

雲上に南アルプス

雲上に南アルプス

極楽平

極楽平に向かう

 高山植物を眺めながら、主稜線めざして島田娘の山腹をジグザグに登る。標高差にして300m、登り着いたところは極楽平。

空木岳・南駒ヶ岳への稜線

 極楽平から、三ノ沢岳・宝剣岳分岐への稜線は大展望が開ける。また砂礫が広がるなか高山植物も魅力です。

宝剣岳分岐に向かう

三ノ沢・宝剣岳分岐点

宝剣岳手前の見晴台から宝剣岳への岩稜

三ノ沢への道が約2㎞ほどある

尾根の大岩がはだかる

岩場のピーク

 岩場のピークを越えながら高度を下げて行く。 宝剣岳南稜分岐から下り切ったところが最低鞍部になる。

ピークを越えていく

 最低鞍部から大きな突起をひとつ越すと、三ノ沢岳への本格的な登りがはじまる。細かく登り下りしながら高度を上げていくが、ところどころでハイマツが道を覆っていて歩きにくい。

三ノ沢岳

ハクサンシャクナゲ・ゴゼンタチバナ・チングルマ

 

 大きな岩の点在するハイ松帯を下ると大きなケルンのある場所に出る。霧の多い時の目印になる場所。

 大きな岩の点在するハイ松帯を下ると大きなケルンのある場所に出る。霧の多い時の目印になる場所。

 

山頂直下のお花畑

 ケルンが立つ草原状の台地から東側の山腹をからむように登っていくと花の群落が広がるゆるやかな斜面に出て、さらに進むと花崗岩の積み重なった三ノ沢岳山頂に着く。

山頂直下

三ノ沢岳

三ノ沢岳の山頂から御岳山を望む

三ノ沢岳の山頂から御岳山を望む

三ノ沢岳山頂から木曽駒ヶ岳を望む

三ノ沢岳山頂から木曽駒ヶ岳を望む

 宝剣岳(2931m)

 三ノ沢岳から往路を分岐まで戻り宝剣岳に向かう。中央アルプスのシンボリックな岩峰はやはり宝剣岳です。宝剣岳の南鐐の岩尾根から山頂を越えて北稜へ下り乗越浄土へ
 

鎖場の連続

 

三ノ沢岳分岐から宝剣岳南稜を少し下る

 宝剣岳の南稜に入る。両脇がスパッと切れ落ちた稜線の通過は高度感があり幅も狭いため、緊張を強いられます。その後、ナイフエッジへ。

ナイフエッジへ向かう

ナイフエッジ

手前ピークを越える

 岩場のピークをいくつか越え10mほどのほぼ垂直な壁が次の難所。ホールドやステップがしっかりとある。

前衛ピークの岩場

トラバースして行く

垂直の岩壁下降

 ここから千畳敷側へ垂直の岩場を下降する。見下ろすと千畳敷カールまで繫がる傾斜で緊張感が増す。

岩壁の降下

垂直岩壁を振り返る 

次のピークに登る

ピークを振り返る

大岩が横たわりトンネル状になり潜り抜ける

積み重なった狭い岩の隙間を登りあがる

オーバーハングの大岩・眼下に千畳敷駅

急斜面の岩場を登る

最後の鎖場で一登りすれば、宝剣岳山頂に

山頂から空木岳と南駒ケ岳

 宝剣岳山頂

 宝剣岳は地元では山岳信仰の地として親しまれてきました。山頂のシンボルである尖った岩には一人で立つのがやっとの狭さですが360度の大パノラマが楽しめる。

南駒ヶ岳・極楽平・三ノ沢岳

南駒ヶ岳・極楽平

山頂直下の下山

 山頂から北稜に向かう。北稜に入ってすぐにクサリ場が続く。高度感があるがクサリが要所に設置してあり、またルートの逸脱防止でロープもあり難なく下りることができる。

 

クサリ場が連続する

山頂の岩場を振り返る

天狗岩横まで下山

宝剣山荘と中岳

乗越浄土から千畳敷に下山

 極楽平から一気に千畳敷平に下山です。花の三ノ沢岳、そして岩稜の宝剣岳と、さすがアルプスの山を実感です。

千畳敷(08:00)・・・極楽平(08:35)[休憩 15分]・・・三ノ沢分岐(09:05)[休憩 5分]・・・三ノ沢岳(11:40)[休憩 20分]・・・三ノ沢分岐(14:30)・・・宝剣岳(15:10)[休憩 10分]・・・宝剣山荘(15:45)・・・乗越浄土(15:50)[休憩 5分]・・・千畳敷(16:30)