南アルプスの女王と称される優美な姿を持つ。山頂付近は氷河地形のカールを抱えた優美な山容が特徴で北沢峠から登る。
コースタイム
大平山荘~仙丈小屋=4時間
仙丈小屋~仙丈ケ岳~北沢峠=3時間
登山日:09/20
大平山荘
戸台口から大平山荘前のバス停で下車して登山する。大平山荘の右手から薮沢新道へ入り、しばらくは気持ちがいい平坦な針葉樹林の中を進む。
藪沢ルートを登る
藪沢新道
後方には甲斐駒ヶ岳が後押し
ほどなく小さな沢を越え、そこからは本格的な登りが始まる。滝見台の前後は、登るほどに傾斜が増す厳しい区間だ。登りきって平らな道になると、薮沢の瀬音が聞こえ、山腹を巻きながら下り、薮沢に出る。丸太の橋で左岸に渡り、ダケカンバの緑が目に鮮やかな道を、沢の飛沫の軽やかな音を聞きながら登る。
藪沢を下に見ながら
前方に小仙丈尾根
美しい滝
藪沢をかなり登ったころ、左手に薮沢に注ぎ込む支流にかかる美しい滝が現れる。休憩には最適の場所だ。この上で仙丈藪沢小屋への道を左に分け、右の山腹へと登るようになる。ダケカンバが多くお花畑の中を進むと、馬ノ背ヒュッテの前に出る。
シラビソの樹林帯
ダケカンバと小仙丈岳
馬ノ背ヒュッテから
馬ノ背ヒュッテの前から、さらに蛇行して登っていくと稜線の分岐に着く。この辺りには造形的なダケカンバの巨木が多く、林床には愛くるしい高山の花が咲いている。右から丹渓新道を合わせ、仙丈ケ岳へと左にコースをとる。
ダケカンバの巨木
丹渓新道分岐に
仙丈ヶ岳への稜線
馬ノ背からどっしりとと構える仙丈ヶ岳の雄姿が望め、振り返ると甲斐駒ヶ岳が印象的です。ハイマツ帯に入り藪沢カールに仙丈小屋が望める。
丹渓新道の馬ノ背
ハイマツ帯
仙丈ケ岳山頂
仙丈小屋から山頂までは岩礫のカールを登る。カール中腹から振り返れば甲斐駒ヶ岳が望める。稜線を登るとわずかな距離で山頂に着く。3033mの仙丈ヶ岳山頂に立てば、南アルプスの山々はもとより、八ヶ岳、北・中央アルプス、さらに富士山も望める。
山頂への稜線
山頂から北岳
美しい藪沢カール
山頂をあとに薮沢カールを左下に、続いて小仙丈カールを右下に見て、小仙丈ヶ岳へと下る。展望をほしいままに稜線漫歩を堪能できる楽しい稜線です。
小仙丈尾根から仙丈ケ岳への稜線
小仙丈ヶ岳から
甲斐駒ヶ岳を眺めて下山
小仙丈ヶ岳からは、小仙丈尾根の下り。ハイマツが生える急斜面を一気に下り、小気味よいほど高度を落としていく。正面に甲斐駒ヶ岳を眺めながら北沢峠に向かう。やがて、平坦で休憩によい、五合目・大滝ノ頭に着く。ここで薮沢小屋への道を左に分け、木の根が張りだした所や急な溝状の道を経て、一旦平坦地に出る。さらに深い森の中を下り、仙水峠への近道を右に分けるとゴールの北沢峠へはひと下り。
すっかり秋です
樹林帯を北沢峠へ