アルプスの入門の山として人気の高い燕岳
白い花崗岩の山肌、その白さをひきたてる緑のハイマツ。雲表に開けたロックガーデンです。 麓の中房温泉から登ります。宿泊先の燕山荘(えんざんそう)はアルプス銀座の一丁目、槍ヶ岳が思ったより近くから招いています。
登山日:05/03
・中房温泉~鳥羽黒岳
中房温泉の燕岳登山口にはトイレや立寄り温泉施設「湯原の湯」がある。ここから合戦尾根に取り付き、九十九折りに登っていく。合戦尾根は30~40分ほどの間隔で第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチと休憩ポイントが設けられている。
はじめから急な登りだが、ベースを守って登る。第1ペンチそして合戦小屋へ延びる荷揚げ用のケーブルの下をくぐると、第2ベンチに到着。この先から顕著な尾根道となり、残雪も多くなりアイゼンを装着で登る。
続く第3ベンチから富士見ベンチ間は、合戦尾根のなかでも最も急な区間となる。富士見ベンチから斜度がゆるくなり、ダケカンバ、ナナカマドが姿を見せる。道の脇には花岡岩の大岩が現れる。
合戦小屋
やがて売店のある合戦小屋に到着。たくさんのベンチが並び、トイレもある。食事もできるが宿泊はできない。
遠望に槍ヶ岳
合戦小屋からイタヤカエデやナナカマドの灌木のなかをジグザグにひと登りすると森林限界を超え、大天井への尾根上に槍ヶ岳の頭が見える。まもなく三角点のある合戦沢ノ頭に到着する。
大天井と槍ヶ岳
尾根の左手には三角錐の形をした大天井岳やその奥に槍ヶ岳が望め、合戦尾根の先には今日の宿泊地となる燕山荘、右手には燕岳から北燕岳への主稜線が姿を見せる。
ここから合戦尾根はなだらかな道となり、燕山荘を目指して登っていく。ダケカンバの林が途切れると、右手斜面は真っ白な斜面が広がる。燕山荘直下を通り登りきると燕山荘に到着する。
燕山荘前からの眺望
燕山荘前から絶景の燕岳
燕山荘前から槍ヶ岳や絵画のような燕岳の絶景が広がり疲れを忘れさせてくれる。
奇岩の間から槍ヶ岳
燕山荘をあとにして山頂に向かう。燕岳稜線一帯は花崗岩の王国ともよばれ、さまざまな形をした花尚岩の岩塊が点在し、白い砂礫と緑のハイマツ、楽園を思わせる。
花崗岩のオブジェを鑑賞
自然にできた花崗岩のオブジェを鑑賞しながら稜線を進む。砂礫の道を行くと、二つ穴が空いている眼鏡岩を通り山頂直下は急な登りを登って燕岳山頂に達する。
燕岳山頂
燕岳山頂から大天井、槍ヶ岳
燕岳山頂から燕山荘方面
コースタイム
【1日目】
中房・燕岳登山口→(01:10)→第2ベンチ→(01:50)→合戦小屋→(01:05)→燕山荘→(00:30)→燕岳→(00:30)→燕山荘→(00:55)→大下りの頭→(01:15)→切通岩→(00:45)→大天荘
【2日目】
大天荘→(01:00)→東天井岳分岐→(01:00)→横通岳南肩→(00:20)→常念小屋→(01:20)→常念岳→(01:00)→常念小屋→(02:20)→王滝(大滝)ベンチ→(01:00)→一ノ沢登山口