毘沙門岳の桧峠には、長良川鉄道の北濃駅まえ国道156号線を北上して白鳥町前谷地内で県道314号線に入る。石徹白に通ずる九十九折の道を7 kmほど行くと桧峠に着く。峠の北東角地に空き地がありここに駐車する。
桧峠の新登山口
白山の美濃禅定道の基地(美濃馬場)であった。白鳥の長滝寺の多聞天、つまり毘沙門天だといわれている。北方の守護神としてなずけられたのであろうとある。登山道は、桧峠の東側にモニュメントがありここに登山道の道標がありここが登山口となる。山腹を切り開かれて新道が作られたが道でしばらくは足元に注意がいる。旧桧峠の分岐で林道に入らず道標に沿って山腹に行く。
登山道
桧峠
旧登山道入口
しばらく谷筋に入り目印に沿ってスギ林を行くと林道に出会う。ここが旧登山口と合流する場所である。ここから登山道に入りまもなく小さな流れを渡渉してしばらくは急な道を登る。カラマツ林を抜け、杉林に入っていく。
カラマツ林
スギ林の道
尾根分岐
正面に毘沙門岳
登山道は雑木林となつて傾斜も緩やかな道となり、やがて伐採の跡の広い尾根に出る。ブナなどの広葉樹の木を疎らに残しての伐採であり、植林の苗が植えられている。ここはスキー場の上端を形作る広い尾根の上であり、ちょうど正面に毘沙門岳が望まれる位置である。登山道は西に向かい、スキー場のリフトの終点の建物の横を通り、南の毘沙門岳から伸びる尾根の上を行く。
ブナの多い尾根
リフトの終点近し
尾根から大日ヶ岳を望む
1,201.Pから一旦下って上り返すと展望のよい尾根になり北側には大日ヶ岳と冠雪の白山が眺められる。下谷作業道出会を過ぎると急騰が始まる。
下谷作業道出会
目指す毘沙門岳
白山展望ビューポイント
白山展望ビューポイントを過ぎてさらに急な道を登っていけば、山頂部分の切り開きに出る。山頂からは、北側に大日ヶ岳が大きく、その西には白山、別山、銚子ヶ峰、願教寺山、野伏岳、などの大展望が広がる。
石徹白と遠望に野伏ヶ岳
石徹白と遠望に野伏ヶ岳
山頂から白山を望む
■コースタイム
桧峠登山口→(0h40)→旧登山口→(0h30)→稜線出会→(1h20)→山頂→(1h00)→稜線出会→(0h25)→旧登山口→(0h30)→桧峠登山口