堂々の風格を漂わせる峰。奥美濃にあって岩峰が特異な存在で黒々とした兜で尖った冠の山。
冠山峠への林道は、11月から5月の積雪期には通行不能となるので確認が必要です。
■登山日 06/24

登山口の冠山峠

 登山道の入り口には「冠山峠」の碑文がある。そこから冠の形に似た山頂部が望まれる。東面は岩壁をもち、西面には高原状の台地、冠平がある。峠からの冠山が鋭いピラミダルな姿で登頂意欲をそそる。

整備された登山
満開のタニウツギ
冠山へ

 冠山峠から県境の稜線を東に向かう。登るにつれ四囲に広がる山々の光景は、天候が不順のときなど不安になるほど山奥を実感させられる。道はよく踏まれており、背後に西の金草岳が姿を現わす。一登りすると、見事なブナの原生林に入る。

標高1156
ブナ林
金草山

 北に派生する尾根道の薄い踏み跡の合流点を過ぎ、小さな起伏が連続する山稜のアップダウンを繰り返していく。随所で前方に眺望が開けるたびに変化する山容が楽しめ、新緑のブナ林の春を満喫できる。やがて鋭鋒を形成する山腹をトラバースし、東へ延びる山稜に広がる笹の原、冠平に向かう。

新緑に包まれる
前方に冠平
草原の冠平

 冠平への分岐点から山頂へ急斜面をジグザグに登る。露岩の足場を確保しながら高度を上げる。急なところにはフィックスロープがある。山肌を登りきると、東西に延びるやせた冠山の山頂に出る。

露岩の足場
冠山山頂
金草岳を望む
白山を望む

コースとタイム
冠山峠~(0:30)~尾根道合流点~(0:35)~冠平分岐~(0:15)~冠山~(0:10)~冠平分岐~(0:35)~尾根道合流点~(0:25)~冠山峠