小津集落からは杉谷沿いを走る林道に入り、448ｍピーク近くまで行く。林道終点が登山口で、30台収容の駐車場がある。登山道に入ると、カヤの原の台地になり、ここから高屋山への急登がはじまる。周辺にはコナラやミズナラ、シロモジ、カエデが多く見られる。

　高屋山の南面を巻くようになるとさらに急登となり、滑りやすい土の道をジグザグに登る。幅広い尾根に出ると傾斜は緩くなる。ここからすぐ先の雑木林に囲まれた広い台地に高屋山の三角点がある。思わず長居をしたくなる。

　高屋山から左ヘ下り、細い山稜を歩く。木の葉越しに前衛峰のりっぱな姿が目に入る。はじめて見る人は主峰と勘違いするかもしれない。前衛峰を左へ巻くようになると権現山が姿を見せる。

　ブナ林の中を登り、背丈を超すササを両手でかき分けていくと、ぽっかりと視界が開け、小津権現山山頂にたどり着く。

　山頂三角点のすぐ横に白山権現の祠がある。360度の大展望が開ける。