アルペン的なルートを楽しむ

 奥三河の設楽町にある岩古谷山は、峻険な山容を見せるのがこの山の特徴です。また、奇岩のおもしろさでもこの山の人気となっている。岩古谷山からピラミダルな奇怪な岩峰の頂を持つ平山明神山へ縦走。平山明神山は、奥三河の他の山からは常に気になる鋭い岩峰として異彩を放っている。2ヶ所ある岩峰上の展望台からの眺めは超一級。


十三曲道

 和市の登山口から道標に従って山手に向かい十三曲がりのジグザグの登山道を堤石峠に向かう。

堤石峠

木梯子

かぎ掛岩

 堤石峠から右に急斜面の階段を登るり上がりしばらくすると前方に、岩古谷山の絶壁(かぎ掛岩)が姿を現す。そのそそり立つ岩壁には、圧倒される迫力であり登高意欲が湧いてくる。

鉄階段を登る

平山明神が頭出し

岩壁に沿った木階段

岩頭から見下ろす

 岩壁に沿うように設けられた鉄ハシゴや木階段をジグザグに進む。木階段の途中からの眺めに平山明神山の姿がどっしりとして見える。さらに両脇にワイヤーロープが張られた岩の斜面を登る。

鉄階段を登る

岩古谷山(799m)遠望に明神山

岩古谷山岩頭(806m)

 山頂から、北には鹿島山、平山明神、東には明神山さらに南に宇連山と広がり、素晴らしい山岳美が満喫できる。360度のパノラマをゆっくりと満喫。展望を楽しんだ後、堤石峠まで往路を下り平山明神山縦走路へ。

P1に登りあがる

 堤石峠から平山明神山へは、難所の多いコースとなる。急峻なコースで、堤石峠からピークP1(標高約795m)まで標高差約110m程あり、岩場も多く所々に古いロープもあるが足場も悪い。

灌木の尾根道

 P2から一旦暗部まで70m・標差26mほど下りる。ここから小さなアップダウンをして、少し長い(180m・標差85mほど)登りがある。

西尾根への取りつきクサリ場

大岩を巻いていく

西尾根の登り

馬の背の岩場

 大鈴山分岐(西尾根)を右に折れて小明神を過ぎて岩場のヤセ尾根が続く。馬の背の岩場を過ぎて暗部の平山ルート分岐に着く。

暗部の平山ルート分岐

西の覗へ

西の覗から遠望に茶臼山

平山明神山

 西の覗から山頂へ。山頂は樹林で展望はなく小鷹明神にお参りして東の覗へ。岩頭からの展望は大パノラマが楽しめた。展望を楽しみ平山ルートの下山に向かう。

小鷹明神

東の覗

東の覗から南アルプス聖岳を確認
東の覗から南アルプス聖岳を確認

 

 西尾根から分岐を左に折れて傾斜を下る。樹間を見上げると大岩壁がそそり立っている。登攀好きならひと遊びしたくなるような壁だ。さらに下ると、テントひと張りぐらい可能な小広場に出る。西斜面のスギ林は、東斜面よりも樹齢が高く、よく手入れされている。

手入れされたスギ林

山の神に立ち寄る

平山登山口に下山

■コースと時間

●コース:和市登山口~(0:40)~堤石峠~(0:30)~(0:35)~堤石峠~(i:40)~馬の背~(0:10)~平山明神山~(1:10)~平山登山口