南北に長い鈴鹿山地の主脈も、油目岳で最後のピーク。この山は滋賀県甲賀市にある油日神社のご神体とされ、油日岳山頂には奥宮もある。忍者岳・三国岳と縦走して、伊勢への古道、伝承では源義経の軍路経由する。

 ■登山日 2020/09/05

登山3Dマップ
 余野公園先の駐車から油日山・加茂岳・忍者岳・三国岳と周回縦走して登る。
壬申古道の古戦場跡・天智天皇の弟、大海人皇子と息子の大友皇子の皇位継承の争い。
「ぞろぞろ峠」は伊勢への古道。伝承では源義経の軍路、壬申の乱での大海皇子、そして、斎王の群行路として使われたそうです。
油日の峰

 余野公園がある。公園の中の道を東へ2kmほど進むと駐車場やトイレが整備された奥余野登山口に着く。駐車から油日山・忍者岳・三国岳と周回縦走する。

登山口案内板
トイレ
 

 余野公園から林道を終点まで行き、三馬谷小屋がありここの前から三馬谷に沿って登る。滝の連続する急な道を登る。

三馬谷小屋
三馬谷
雲竜滝

 滝を巻きながら流れを何度か渡り返して行くと三馬峡(さんばけい)出会前の岩壁に架かるハシゴを登る。沢を渡渉して急登を登ると、加茂岳との出会いとなる。

梯子
滝を巻いて登る
三馬谷

 道は荒れているので慎重に登る。沢を渡渉して急登を登ると、加茂岳との出会いとなる。県境尾根を登りあがると杉の古木が現れる。

県境尾根合流
尾根を油日岳へ
油日岳主尾根
油日岳山頂 693m

 油日神社は、南鈴鹿の霊峰油日岳の麓に鎮座し、明治時代までは「油日大明神」と称しました。油日岳を神体山としたとされ、山頂には今も岳神社がまつられている。

 油日神社は、南鈴鹿の霊峰油日岳の麓に鎮座し、明治時代までは「油日大明神」と称しました。油日岳を神体山としたとされ、山頂には今も岳神社がまつられている。

甲賀・油日の集落
油日岳から加茂岳に向かう

 油日岳から東の加茂岳に向かう。ここからはヤセ尾根が続くので足下には注意。少し下り上り返していくと加茂岳に着くが樹木で展望はない。

加茂岳(700)
やせ尾根
ザレたヤセ尾根

 加茂岳からヤセ尾根のアップダウンを繰り返し痩せたザレ場の展望の良い場所になり左手に那須ヶ原山が大きく見える。やがて忍者岳と三国岳の分岐に出る。

那須ヶ原山
ザレ場の尾根
忍者岳 720m

 忍者岳から三国岳は、本コース一番の難所です。三国岳はかなりの突峰である。忍者岳からキレットのヤセ尾根でザレ場もあり足下に注意をしながら急降下を下ると望油峠に出る。

やせ尾根が続く
望油峠
岩場を登る

 望油峠から岩場を登りあがる。急登を登りあがると三国岳である。山頂は展望もない那須ヶ原山との三叉路でもある。

三国岳へ
三国岳(690m)
急傾斜を下る

 三国岳から倉部山には那須ヶ原山と分けて右に折れて、フイックスロープのある岩場や樹木をつかんで標差48mほどを急傾斜を下る。コルが不鳥越峠。

不鳥越峠へ
不鳥越峠
向かう倉部山

 鞍部から倉部山に上り返すと平らな細長いピークの倉部山である。山頂から南東に錫杖ガ岳の眺めがよい。

倉部山へ
倉部山
遠望にピラミダルな錫杖ヶ岳
遠望にピラミダルな錫杖ヶ岳
向かう倉部山
ぞろぞろ峠
 

■ぞろぞろ峠
「ぞろぞろ峠」は伊勢への古道。伝承では源義経の軍路、壬申の乱での大海皇子、そして、斎王の群行路として使われたそうです。

■ぞろぞろ峠
「ぞろぞろ峠」は伊勢への古道。伝承では源義経の軍路、壬申の乱での大海皇子、そして、斎王の群行路として使われたそうです。

坎霞渓(東海自然歩道)
 東海自然歩道の整理されたスギ林の中を通り下っていくと沢と出会い渡渉を繰り返して行くと林道となりやがて東屋のある余野公園に下山。
沢と出会い
林道に下山

コースとタイム
駐車場(9:15)→三馬谷小屋(9:42)→分岐標識(10:02)→尾根分岐標識(10:20)→油日岳(10:27/10:42)→加茂岳(10:51)→忍者岳(10:05/10:10)→三国岳(11:25/11:30)→(昼食時間0:20)→倉部岳(12:12/12:18)ゾロ峠→(12:30)→駐車場(12:54)