虎子山は岐阜百山の一座で、無雪期は、かなりのヤブ漕ぎも強いられると思いきや。ササ刈がされて道もわかりやすく登ることが出来る。積雪期は国見スキー場（現在閉鎖）から林道を国見峠まで2.3㎞ほど歩くことになるが幸い今年は降雪が少なく国見峠まで車で入ることが出来た。峠には、国見峠之碑が建てられている。峠の南西には伊吹山が台地状の大きな地形で、どっしりと座っている。濃尾平野から眺める秀麗な伊吹山とはまったく違った伊吹山がそこにある。

　登り始めは植林用の道でかなりの急登で展望もない。峠から標高978m点までは、スギの植林地の急登が続く。やがてブナや灌木の自然林となり登山道に少し残雪が見られるようになる。

　さらに急登が続き標高1180ｍ地点の台地上に登りあがる。南方には伊吹山が望め、登ってきた標高差がよくわかる。ここから北に折れて台地上のネガマリタケのヤブを切り開いた道を虎子山山頂に向かう。

　標高1180ｍ地点から北に折れて台地上のネガマリタケのヤブを切り開いた道を460ｍぐらい行くと虎子山山頂に着く。山頂から琵琶湖方面は木立が多く展望は得られないが冠雪の能郷白山や眼下には美束の谷が大きく広がり、東方の遠望に御岳山や乗鞍岳が望める。