立山・五色ヶ原へのルートはとても厳しいものですが、広大な溶岩台地上に広がる草原地帯の五色ヶ原は、山々に囲まれ、お花畑と池塘が点在する、まさに山上の楽園です。
登山日:2018/08/14・15
■室堂~五色ヶ原
一日目:室堂~五色ヶ原
ケーブルカー
早朝に立山駅から室堂までケーブルカーで美女平に移動。美女平から高原バスに乗り換えで室堂まで移動する。
ケーブルカー立山駅
室堂
一ノ越に向かう
室堂平から直接一ノ越へ登る。室堂山荘から分岐に入り浄土山に登るルートもあるが、一ノ越経由の方が体力的に軽減できるので一ノ越経由で南峰に登る。
祓堂
一ノ越から室堂を見下ろす
南峰より雄山
一ノ越から小屋裏の分岐を右にとって浄土山南峰に向かう雄山をバックに40分ほどで南峰に登れる。南峰には富山大学立山研究所の建つ、ベンチのある展望広場になっていて、これから向かう五色ヶ原と薬師岳の眺めがすばらしい。
龍王岳
浄土山南峰
龍王岳から鬼岳に向かう
富山大学立山研究所の建つ浄土山南峰から向かう五色ヶ原へと向かう。ここから龍王岳の西側を巻いて大きく下っていく。下りきった鬼岳とのコル付近では、岩につけられたペンキ印を注意して鬼岳の東側斜面を巻く。この辺りは遅くまで雪渓が残る。
タテヤマリンドウ
鬼岳の東面
鬼岳東面の雪渓
続く鬼岳は東側斜面を巻くが、傾斜の強い雪渓の残る上部を下る。この付近から獅子岳にかけては、みごとなお花畑が続く。
鬼岳の東面の岩場
獅子岳に向かう
獅子岳
鬼岳の鞍部から獅子岳には標高差110mほど登り返すと2714mの獅子岳の山頂に着く。山頂からは360度の大展望が得られる。これから向かう五色ヶ原の台地も眺望できる。
獅子岳山頂
獅子岳から五色ヶ原を望む
獅子岳から龍王岳と雄山を望む
獅子岳から五色ヶ原望む、後方は薬師岳
獅子岳の下りの岩場
獅子岳からはザレたつづら折りの下りで途中、岩場の急斜面もあり足元に注意して標高差約360mを一気に下るとザラ峠に着く。
獅子岳下りの鎖場
ザラ峠に向かう
圧倒的な存在で聳える獅子岳(鞍部はザラ峠)
ここザラ峠は、富山城主の佐々成政が、1585年12月に越えたといわれる峠だ。浜松の徳川家康の元へ窮状を伝えるために、さらに針ノ本峠を越えて大町へ下ったのだという。マップでたどってみると、とてつもないルートです。休息をとりながら戦国武将に思いをはせました。
獅子岳中腹からザラ峠と五色ヶ原
歴史のザラ峠
広大な草原の先に五色ヶ原山荘
ザラ峠から立山カルデラの縁に沿うように登ると、五色ヶ原にのびる木道に出る。木道はキャンプ場分岐を右へ進むと五色ヶ原山荘に着く。広大な溶岩台地上に広がる草原地帯の五色ヶ原は、山々に囲まれ、お花畑と池塘が点在する、まさに山上の楽園です。
立山カルデラの縁
木道の先に五色ヶ原山荘
五色ヶ原山荘は、台地のほぼ中央に位置し、山荘からは後立山連峰、遠くは槍・穂高まで望むことができる絶好のロケーション地。 さらに五色ヶ原山荘で感激したのはお風呂に入れるってことなのです。男女それぞれ指定された20分程度の時間ですが、それでも疲れた体を癒すには最高です。!
みんな「気持ちよかったー!」を連発。
五色ヶ原山荘は、台地のほぼ中央に位置し、山荘からは後立山連峰、遠くは槍・穂高まで望むことができる絶好のロケーション地。 さらに五色ヶ原山荘で感激したのはお風呂に入れるってことなのです。男女それぞれ指定された20分程度の時間ですが、それでも疲れた体を癒すには最高です。!
みんな「気持ちよかったー!」を連発です。
二日目:五色ヶ原~室堂の往路を下山
五色ヶ原の草原に、後立山の針ノ木岳から朝日が昇る。
五色ヶ原は爽やかな朝・遠望は赤牛岳
8月15日 快晴の朝を迎えました。澄み切った草原台地に立山、後立山の針ノ木、槍ヶ岳、南方面に赤牛岳、笠ヶ岳と360度の大パノラマを楽しませてくれる。名残惜しく厳しいロードが待っている。往路を下山です。
山荘前の鷲岳
左から龍王岳・雄山・獅子岳
五色ヶ原は別天地です
さようなら五色ヶ原
龍王岳への登り・山頂直下をトラバース