滋賀県蒲生郡安土町石寺にある観音寺城は近江国守護で近江源氏の嫡流である佐々木六角氏の居城として築かれた山城です。日本五大山城のひとつして数えられる。
 繖山(きぬがさやま)と安土山は湖東平野の中央にあって、ゆったりとした山並みが続いている。この地域には古墳のほか寺院や城跡も多く、山登りと一緒に戦乱の歴史をしのぶことができる。
 探訪日2020/02/21

観音寺正入り口

 佐々木六角氏がいつ観音寺城を築いたのかは明確ではないが、建武二年(1335)の太平記には、佐々木氏頼が北畠顕家軍を阻止しようとし、観音寺城に立て寵もったという記録が認められる。巡礼道入ってすぐに淡路丸跡登り口があり立ち寄る。

淡路丸跡登り口

布施淡路守邸跡

佐々木城址入り口

 淡路邸から順道に戻りしばらくすると佐々木城址登り口になる。佐々木城址石碑から奥の院に入り順道に出る。

佐々木城址石碑

奥の院石垣

奥の院

 奥の院鳥居前を進むと観音正寺に着く。拝観料を払い本堂に向かう。

観音正寺入り口

観音正寺本堂

 楢崎丸と沢田丸を抜けて繖山に向かう。佐々木城への道を右に見て、ここから三角点まではおおよそ0.4㎞ほどある。ここから票差50mほど登ることになる。

楢崎丸石垣

沢田丸石垣

 分岐点から0.21㎞で穏やかな尾根でやや下り気味で二党三角点の繖山(きぬがさやま)432.7mに着く。きた道を戻り観音寺城跡に向かう。

繖山への道

繖山

安土山を見下ろす
安土山を見下ろす

平井丸・池田丸との分岐

 平井丸との道を分けて佐野邸・松吉邸の脇を通り本城址碑に入る。

大手石階段

本城址

本丸跡

本丸虎口(本丸内から)

本丸虎口跡を外側から

平井丸虎口

 平井氏の居館があったと思われている。観音寺城の中でも石垣、石塁の規模が最大の曲輪跡です。その中で特徴的なのが、高さ3.8m、長さ32mにも及ぶ虎口跡があり、2m以上の石も使用されている。

平井丸西面石垣

平井丸跡

池田丸

 さらに一段下がると池田丸の曲輪を見ることが出来る。これらの西側の尾根上が観音寺城の中心部だ。そこからさらに山頂部、観音寺周辺の山腹、東側尾根と大小の曲輪が石垣を持ちながら連なる。いずれの曲輪にも石組みの枡や石塁、階段などを見ることがでる。

平井丸と落合丸の間通

大石垣

大石垣
大石垣